㉗犬と生きるということ

 今日も暖かい陽気。ボニーは安定してる。脳梗塞の発作から四日目、昨日よりさらに笑顔が増えた。首はまだ傾いたままだけど、ご飯の食べ方も脳梗塞以前のようにバクバクと食べれるようになってきた。ぼくがうまくフードのボールをボニーの首の角度に合わせられるようになってきたのと、ボニーも自分の首の角度をうまくつかめてきた様だ。自分からハウスから出て、うまい角度で水を飲んだりしている。

 おそらくこのままボニーは回復する。首の麻痺は仕方がない。これまでも脳梗塞後の麻痺は随所にあったが、すべて適応してきたから、今後もきっと大丈夫だ。

 昨日、獣医の先生から血液検査の結果を詳しく聞いた。今回の梗塞を引き起こした原因は特に血液検査からは見えないとのこと。つまりなんらかの内臓疾患によって引き起こされたものではなく、また脳内出血もなく、一昨年から起きている単発の梗塞だ。今は安静のまま特に投薬もせず回復を待つしかない。その他の持病については概ね良好だとのこと。

 ボニーの病気を挙げると、股関節形成不全、椎間板ヘルニア、担泥症、甲状腺機能低下症、白内障、腎臓障害、皮膚疾患、そして脳梗塞。

  これらの病気を抱えながら、ボニーは不満一つ言わず、真っ直ぐに生きようとしている。そしてぼくに向かってしっかり目を見開いている。そんなボニーからは教えられることはあまりに多い。生きることの意味について、人間は複雑に考えすぎる。
 
 ボニーの笑顔が完全に戻った。

 あと数日したら、大好きなO公園にバギーに乗って行こう。きっともう梅は満開だ。

 
 かたわらで寝息を立てる老犬にささやきかける夜のよろこび




 

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