(52)あと1年は生きれる

 今日はまたポカポカ春日和。案の定公園には犬友達がいっぱい集い、ボニーもバギーから降りてみんな触れ合った。それから嬉しそうに歩いて、またバギーに乗せてゆっくり公園内を歩いた。

 そうしたら数年前にラブラドールを亡くした飼い主さんが、ボニーがバギーに乗っているのを見て、

「もうそうなっちゃったんだね」

と声をかけてくれた。その飼い主さんのラブも晩年は同じようにバギーに乗せていた。

 
「うん、でもウチの子もこうなってからでも1年以上生きたよ。16歳半くらいまでね。まだまだ大丈夫だよ。最後の方はオムツをしてたけど、死ぬ直前まで水をよく飲んでたなあ。」

と、ボニーをたくさん撫でてくれた。ボニーはニコニコと尻尾を振っていた。

 そうか、ボニーはまだまだ生きれるのだね、とその方のやさしさに感謝。もう15歳も5ヶ月目に入った。今年の夏は猛暑だと聞くけど、まずはそれまでは頑張ろうね。そして頑張れたら、今度は秋、16歳になろう。


 
 早々と過ぎゆく時に身を乗せて
 どこまでもいけるさ僕とお前は


 

 


 
 



 


 
 
 

 

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