(54)犬もの映画の動物虐待について

 昨日のブログでチャップリンの「犬の生活」に触れたけれど、そのあと、そういえば、中学生頃に観た覚えがあるが、もう一度観てみようとYoutubeでチェックしたら、今はすごいな、字幕なしの英語版のものが出ていた。




 さて、これを観て動物虐待とも取れるシーンが散見されるのは、なんとも辛い。1918年の映画だから、100年以上前ということになる。犬どころか、人種差別も当たり前の時代だ。

 ぼくはチャップリンという偉大な映画作家を心から尊敬している。この映画は、そうした乱暴なシーンだけを「いま」の視点でのみ観て、作品全体を否定することはできない。むしろ、どんなにどん底の人生においても、犬という存在が真実の愛ある生活へと導いてくれることを、しっかりと描いている。「犬の生活」は、その後100年以上作られる犬もの映画の原型でもある。

 ただ、2、3年前であるにもかかわらず、「ぼくのワンダフル・ライフ」という映画では、撮影現場で確実に動物虐待があった。今の時代にそれはないだろう、と大騒ぎになった。それを知る前に映画を観て素晴らしいと作品だと思ったけれど、そういうことを後から聞いてしまうと、もう全部がアウトとなる。

 他にも、テレビなどで今でも犬や猫を見世物のように扱うものをたまに見る。それみて癒される視聴者がいるためでもあるが、いつも腹が立つ。BPOというのだっけ、よくも放送倫理に引っかからないなと思う。

 と、今日はボニーと関係ない話をしてるけれど、ボニーは今日はすこぶる元気だ。昨日少し距離を取ったからか、朝からワサワサと遊びたいモード全開だった。天気もよく、お友達にもいっぱいあって、満足したみたいだ。

 近所の飼い主はみんな自分の犬を大切に育てている。すべての犬が人間のエゴの犠牲にならないように祈るばかり。

 
 朝六時ワサワサとねだる君のため
 目をこすりつつリンゴをむいた


 

 

 
 

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