㊺犬のうたは難しい...

 今日は昨日のポカポカ日和からうってかわってひんやりとした春雨。あまり長く散歩はせずにボニーと室内で過ごしたが、ボニーは昨日はしゃいだぶん、それほど歩きたそうでもなく、よかった。

 昨日、海でFさんとボニーと遊びながら、この「うた日記」の「うた」はいかがなものかなあ、と話した。
 ど素人なので、ぼくはどうしてもうまく書けない。ましてや老犬だけをテーマに毎日「うた」を詠みつづけるのは、なんとも厳しい。読むのは昔から好きではあるが、いざ書くとなると壁は高い、等々。

 でもせっかく44回書いてきて、中にはいいのもありそうな気がするので、100回目まではつづけてみようかな、と思っている。

 森鷗外に『うた日記』というのがあり、その冒頭にこんなふうに書かれてある。


 我歌(わがうた)は 野(の)ぶり鄙(ひな)ぶり 調(しらべ)あらじ
 歌(うた)に老(お)いたる うまびと聞(き)かすな

 我歌(わがうた)は 素(す)ごとただこと 技巧(たくひ)あらじ
 歌(うた)におごれる わかうとな聞(き)きそ

 
 こんな鷗外の気分ではじめたこの「老犬介護うた日記」、もう少しやってみる。ということで今日の一首(爆)。


 春雨に濡れた老犬ささえつつ
 靴下を脱がすいとしさかなしさ



  


 

 

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