(86)喪失からの道のり29.あと10日くらいで終えよう

 今日、四十九日まであと何日だろうと数えてみたら、ちょうど今月末だった。3/13にボニーが亡くなったのだから、3月はその後18日すぎて、今月は30日あるから、うん? 5/1が49日目か。だから後10日ほどだ。

 このブログもその辺で一休止したいと思う。区切りは大事だからね。

 実はこのブログ以外にも、ボニーが亡くなる前日まで、深夜にボニーの寝息を聞きながら、小説のようなものを毎晩ちょっとずつ書いていた。老いてゆくボニーとの介護の日々の物語を、「その日」が来るまで書き綴れば、ともに生きた証が残せるかもと思っていたから。

 でも「その日」は唐突だったから、物語も中断した。

 このブログを終えたら、「その後」をつづきとして書いていこうと思う。別にどこに発表するわけでなく、自分のなかで一冊の本を閉じるように......。


 そんなことを思いつつ窓の向こうの夕を見ながら、ピンク・フロイドのアルバム「鬱」を聞いた。このバンドのリーダーでギタリストのギルモアって詩人だなあ、と思う。歌声もいいし、歌詞の後につづくギターがまるでこの世にない言葉を放っているようだ。

 名曲「on the turning away」は、高校時代から好きだけど、訳すのは詩が難しくて大変。

 「虐げられた人々から目を背けてはいけないよ。もしそうするなら、ただ傲慢な心に縛りつけられるだけだ。自分のなかにある弱さ、臆病、冷たさから目を背けては行けないよ、夜の翼は、声のない、聞いたことのない奇妙な言葉の調和となって炎の中に飛び込んでいく。絶対に目を背けてはいけない。それこそが、世界中の僕らをほんとうに結びつけるものなのだから。」

 みたいな感じかな。いまのぼくの心境にぴったりだ。

 YouTubeあった。





 


 夢のなか翼ひろげる君と会い 胸のまなかを光つらぬく


  

(2017.12.30の鵠沼海岸にて)

  
  
 



  

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