(95)喪失からの道のり37.もうすぐ一つになる

 昨日は家族問題が危機に瀕しながら、なんとか今日を生きるために、鵠沼海岸にいってFさんと海を眺めた。人がまばらにしかいない海は素晴らしかった。透明になったボニーが飛び回っていた。

 不思議なことに、それほどかなしみは湧いてこなかった。むしろ、なんて清々しいんだと思った。サーファーがひとりもいない初めての鵠沼海岸に立ち、明日四十九日を迎えるんだと思えた。

 ボニーはおそらく、何もかもわかっていた。この危機の世界で、僕らが生きることは、すべてが一度、真っ白になり、やがてくる世界からリスタートするのだと。


 明日でこのブログは終える。そしてボニーとはひとつになる。


 もうすぐだお前と俺が重なり合い 永遠に海で遊ぶ日までに



  
 (今日、透明な鵠沼海岸)

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