今日は初夏のような快晴。ボニーが亡くなって四十九日目、さっき夕暮れの青葉にそよぐ初夏の風を一身に浴びた。まるでボニーがすぐ側にいるように。
思い出す。去年の夏、つめたい水に浸したハーネスと、氷を巻いた手拭いを首に巻いて歩いた。暑いのが苦手なボニーは、なんとか夏を乗り切った。あのときボニーはこれからもずっとぼくと一緒に季節を過ごそうと、とても楽しそうにしていた。
思い出す。雷が大っ嫌いだったボニーが、留守番中にゲリラ豪雨に見舞われて部屋中で暴れて、ぼくのPCから何からをぶっ倒して、ついにはぼくの大切にしていた『立原道造全集』をボロボロに噛み砕いて、その上でぼくをじっと待っていたのを。
思い出す。ボニーを初めて車に乗せたとき、ぼくの運転が荒くて、後部座席でボニーが吐いてしまい、ごめんね、と何度も抱き上げたことを。
今日でこのブログを終えようと思う。たまたま四十九日が4月30日という区切りの日だった。ぼくはこれからどれだけ生きれるのか分からない。でも、ボニーと生きたこと、それだけで、ぼくはもう生きたことに後悔がない。幸福とは、過ぎ去ったあとにこそ感じるんだ。
この短い間の「たあの老犬介護うた日記」を読んでくださった方々に感謝ばかりです。みなさまの愛犬に捧げる愛情に心打たれるばかりでした。本当にありがとうございました。
最後はうたでなく、詩で終えます。
いつか
みどりゆれる光の門の向こうで
待っているのは誰だろうと
ゆっくりと歩みだすと
波の音とともに君が
門を開きながら
鼻先をいっぱいに空に向けていた
ぼくは風を浴びながら
手を差し伸べた
いつかと同じように……
夢から目覚めたとき
空はまだ夜明け前なのに
光だけが ひとつ あふれている
思い出す。去年の夏、つめたい水に浸したハーネスと、氷を巻いた手拭いを首に巻いて歩いた。暑いのが苦手なボニーは、なんとか夏を乗り切った。あのときボニーはこれからもずっとぼくと一緒に季節を過ごそうと、とても楽しそうにしていた。
思い出す。雷が大っ嫌いだったボニーが、留守番中にゲリラ豪雨に見舞われて部屋中で暴れて、ぼくのPCから何からをぶっ倒して、ついにはぼくの大切にしていた『立原道造全集』をボロボロに噛み砕いて、その上でぼくをじっと待っていたのを。
思い出す。ボニーを初めて車に乗せたとき、ぼくの運転が荒くて、後部座席でボニーが吐いてしまい、ごめんね、と何度も抱き上げたことを。
今日でこのブログを終えようと思う。たまたま四十九日が4月30日という区切りの日だった。ぼくはこれからどれだけ生きれるのか分からない。でも、ボニーと生きたこと、それだけで、ぼくはもう生きたことに後悔がない。幸福とは、過ぎ去ったあとにこそ感じるんだ。
この短い間の「たあの老犬介護うた日記」を読んでくださった方々に感謝ばかりです。みなさまの愛犬に捧げる愛情に心打たれるばかりでした。本当にありがとうございました。
最後はうたでなく、詩で終えます。
いつか
みどりゆれる光の門の向こうで
待っているのは誰だろうと
ゆっくりと歩みだすと
波の音とともに君が
門を開きながら
鼻先をいっぱいに空に向けていた
ぼくは風を浴びながら
手を差し伸べた
いつかと同じように……
夢から目覚めたとき
空はまだ夜明け前なのに
光だけが ひとつ あふれている
たあさんへ
返信削除ボニーちゃんとの思い出を毎日読ませていただきました。
私にも亡くしてしまった大切な愛犬がいました。
今だにその子のことを思うと心が揺さぶられ、辛い気持ちになることがあります。
たあさんのブログを読みながら、悲しい別れを昇華していく機会を頂いたように思います。
今は毎日笑って暮らしています。
たあさんもどうかお幸せに。
ありがとうございました。
ずっと読んでくださり、ありがとうございます。
削除そうなんですね。愛犬を失うことはほんとうに辛いですね。でもぼくもなんとか歩き出そうと思います。
また、ふとこちらに戻ってきて、今度は楽しかったボニーの思い出を綴れればと思います。
ありがとうございました。